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レガシー プロジェクト

カルガリージャパニーズコミュニティーセンターの未来計画 – レガシー プロジェクト

コミュニティセンターの彫刻的フォルムは、日本の「間」[Ma]、すなわち空[Ku̅]と実[Jitsu]のバランスを取るという概念に由来しています。

レガシー プロジェクトの背景

現在カルガリー日本文化協会は、1970年代に建てられ老朽化した集合住宅と、幾度とない場当たり的な改修が行われたミッドセンチュリーのコミュニティセンター、この隣接した2つの建物に在ります。 CJCA理事会は、資産を有効活用し、また、会員数減少の回復を目指して、カルガリーの日系移民のための新しい現代文化センターとコミュニティの拠点を作ることを決定しました。

コンセプト

建築家たちはプロジェクトにあたり、リサーチを通じて文字通り「橋」または「橋の建造」と訳される[Kakehashi – 懸け橋 – ]の概念について学びました。彼らはこの概念を活かして、通常の文化的・社会的・教育的機能を超えた、デイケアと8戸のリーズナブルな価格の高齢者向け住宅ユニットを含む、幅広く包括的なプログラムを開発しました。

メビウスの帯のような屋根が太陽の陽射しに反応し、ダイナミックで多様な室内空間を生み出す。

デザイン

この建物の不規則な形と非対称性は、日本の「わびさび」、つまり不完全さに美しさを見い出すという日本の概念と、「間」、すなわち空[Ku̅]と実[Jitsu]のバランスを連想させます。 途切れた楕円形にはボリュームのある多様なプログラムが収まり、ボイドスペースを囲みます。基本設計の過程で、このボイドスペースは伝統的な建造物と庭の境界線である「縁側」を現代的に解釈したものへと発展していきました。 この縁側は、様々なプログラムの補助スペースとアクセスポイントを提供します。また、既存の複合施設から慎重に移された伝統的な日本庭園を取り囲んでいます。

メインホールは、中庭の伝統的な日本庭園に面しています。

マッスには、太陽熱を利用するパッシブソーラーシステムと、持続可能なデザインの理念が組み込まれています。メビウスの帯のような屋根に走る稜線が、カルガリーに降りそそぐ陽射しに反応することで、中庭と施設内に自然光を差し込みます。 建造物のたっぷりとしたオーバーハングが照り返しと熱の上昇をコントロールし、屋上から集められた雨水は、庭の灌漑用水などとして利用されます。

ルーフ部分

建物全体は、自然な耐候性、耐火性、耐腐敗性、耐虫性を高めるとされる日本の技術を用いた「焼杉板」で覆われ、有害な仕上げ材を使用する必要がありません。 プロジェクトの全体的な持続可能性は、地元の木材や大量生産された木材を使用することで強化されています。

レガシー プロジェクトの進捗状況

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